1982年ドイツでヘルムート・レヒナーという男性が単独事故を起こし、車両に閉じ込められたときから始まりました。それは、車が転倒してまっさかさまの状態で、シートベルトを外すこともできず、さらにドアもウインドウも開かない。まさに「何もできないまま」の状態で救助隊を待つしかありませんでした。
この恐ろしい経験から間もなく、レヒナーは同じような事故に遭った人が車内からすばやく脱出するためのツールの開発をすることを思い立ちました。 それが世界初のセーフティハンマー「ライフハンマー」の始まりとなりました。 その後の数年間、レヒナーはこの画期的な発明品の販売をするべく、ドイツ国内のあらゆる場所で拡販に努めました。
1989年に開催されたあるトレードショーにおいて、オランダの企業である『ノヴェムインターナショナル社』がライフハンマーの持つ無限の商品価値に気づき、レヒナーを社に迎えました。そして販売権を譲り受け、「ライフハンマー」を世界に向けて生産販売を開始しました。 その後『ノヴェムインターナショナル社』は、1996年に『イノーコンセプト社』(アムステルダム証券取引所上場)によって引き継がれました。
2002年、「ライフハンマー」に関するあらゆるパテントおよび販売権は、オランダのプライベートエクイティ会社「Anea」と、個人投資家であるヤン・フランケンに譲渡されました。
そこで、設立された企業が『Life Safety Products B.V=ライフ セーフティ プロダクツ社』なのです。
CEOとなったヤン・フランケンは、Remy Martain CointreauやBTR Industries/Dunlopなどの企業を経て、次のステップとして選んだのが「ライフハンマー」であり、同社にとっても最適な人物でありました。
ごく短期間のうちに、オランダのANWBやHalfords、イギリスのHalfords、 日本のオートバックスやイエローハット、フランスのNorauto、ドイツのAralやATU、スペインのCorte Inglesをはじめ、その他多くの小売店へ、効果的に販売をしていきました。そして2006年にオランダ自動車商工会がすべての販売される車両に「ライフハンマー(現行商品)」の装着を開始することを決定しました。
PON’S AUTOMOBIEL HANDELやオランダ国内にある自動車インポーター:アウディ、セアト、シュコダ、ポルシェ、フォルクスワーゲンにおいて、販売するすべての車両に2本の「ライフハンマー」の装着を行いました。
その後、2007年から2010年の期間で、プジョー、BMW、ヒュンダイ、スズキ、ホンダ、ダイハツ、ルノー、ダチア、シトロエン、フィアット、日産、キア、ボルボ、サーブ、アルファ ロメオ、サンヨン、フォード、オペルやマツダが追従しました。
2010年、長期に渡り車両の安全の改善に携わって行くために、ライフ セーフティ プロダクツ社は、新型ライフハンマーブランド戦略の開発を決定しました。 「ライフハンマー」開発プロジェクトが同年にスタートしました。「ライフハンマー」マーケティングチームは、「新型ライフハンマー」ブランドIDを開発するために、世界的なブランドエージェントの『Design Bridge』と協力して作業をしてきました。 また、Spark Design & Innovation and Flex The Innovation labも加わり、「ライフハンマー」デザインチームは、数種の画期的な自動車用安全用品の開発をスタートしました。
2010年にプライベートエクイティ会社「Anea」は、プライベートエクイティ会社「Ecart」に「ライフハンマー」ブランドの株式を譲渡しました。
Ecartのサポートと相まって、ライフ セーフティ プロダクツ社と「ライフハンマー」ブランドはさらなる発展を遂げて世界の市場に『高品質で美しいデザイン』の自動車用保安安全用品を提供・開発し続けています。